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Re: 高級駒箱

 投稿者:ゲンベイ  投稿日:2017年 8月14日(月)03時18分24秒
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  かつどん さん、お返事遅れました。申し訳ないです。

>黒柿は吉田師、島桑なら奥山師、松浦師は材は手広くちょっとリーズナブル、組子で独自路線>の大橋師という認識ですが合っていますでしょうか。

との事ですが、概ね間違いはないと思います。大橋さんの駒箱の精度は非常に高く、
むしろ組子の作品よりも、通常の駒箱の作品の方が私の好みではあります。
結構、良い材料を使っているとは思いませんか。現在、良材が枯渇していく現状で
一昔前よりも、全体的に材料は落ちてきていると思います。その中で、良い材料を使った作品があれば、駒箱好きなら、それは買いだと思っています。

駒箱が好きな人の基準の一つに、締まり具合が何秒かかるというのがありますけども
作品を何点か実見して、吉田さんはあまりそういう事には拘っていないのではと感じました。
精度や機能性だけではなく、木を最大限活かした、作り、風合い、雰囲気、もっと違う何か作品性を追求しているのかとも思います。確かに、ゆ~くりと締まり落ちていく様は、たまらないものが
ありますよね。私もそれがよくわかります。小さな世界の作品ですが、駒箱はとても素敵な棋具の一つだと思いますよ。私も銘木が好きなので、たまらない何かがありますよね。

一つ、知っておいて欲しい事があります。本来の拭き漆は、世間で思われているような拭き漆とは違うという事です。これはキコリさんの拭き漆を実見すると一目で理解できるのですが
多くの作者の場合、拭き漆というと塗り漆のようなものです。色が濃くなるというのが常識のようになっておりますが、あれは間違いなのです。木を活かすのが拭き漆です。あれは木を殺しているのですよ。島桑でもやたらと色濃い作品がありますが、あれも本来の拭き漆ではないのです。拭き漆とは物凄く薄い、何ミクロンという薄さの塗膜です。それを何層にも渡って塗っては拭き、塗っては抜きを繰り返すのです。正しい方法で何層もの塗膜を作っていくと、
色合いは濃くならず、むしろ木が持つ本来の杢の美しさが浮かび上がってくるのです。

光の屈折が原因との事ですが、色合いは濃くはならないのです。むしろ、木目を引き立たせて
木を活かす塗装方法と言えます。サラサラとした触り心地は、非常に心地よいものです。

ところが、駒箱を作るような方の中には、その漆作業を外注に出してしまうような方もいます。
それで、本人の作というのですから、ちょっとどうかなと思う事もあります。
これ以上詳しくを書く事はできませんが、ご自身の目で見てさわって確かめて、
その作品性というものを感じ取って頂く事が、目を肥やして本物を知る一番の近道と思います。

駒箱は、黒柿と島桑が双璧をなす存在で、それ以外の材料には私はあまり興味がありません。
楓やトチなども面白いですが、やはり、ここぞという時の対局には、黒柿と島桑が似合います。
品格がありますよね。特に私が一番好きなのは緑が入った黒柿です。
 
 
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